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教育学?幼児教育学コース
教育のスペシャリストを目指す。
本コースは平成2年(1990年)に設置された。その目的は教員養成教育の高度化が求められているなかで、学部における教育の基礎のうえにさら に研究を深めたいと思っている学生の要求に応えるとともに、学校現場で活躍している現職教員に対する再教育のためである。特に現職教員の場合、実際に教育 実践に携わるなかで生まれた問題意識に基づいて今日の教育実践上の課題、なかでも学校教育に関する問題について、原理的、理論的、実証的に解明し、そのこ とによって学校教育をよりよいものにしていくことを目ざしている。そのため、教育の理念に関わる基本的な事柄を扱うとともに、今日的な課題の解決に役立つ ような教育?研究活動を目ざしている。
本コースでは教育学?教育史、教育社会学、社会教育(人権教育)、教育方法?内容学、幼児心理学、幼児教育学、幼児教育内容学、実践教育学、性教育等を専門とする専任教員12名が教育研究活動に従事している(2013年度)。また、原理的な研究だけでなく、学校? 幼稚園?保育所?社会教育の現場との連携のなかで研究を進めている。
本コースにおいては、教育学分野での教員がそれぞれの専門に関して特論と演習を開講している。特論によって教育学についての広い識見を提供するとともに、演習を通して専門性を深められるようにしている。それぞれの専門は以下の通りである。
公教育経営学とは学校教育について実際の制度と行為を研究対象としている。教育社会学では教育の社会学的研究を行っているが、修論指導では院生の問題意識を 大切にして、研究を指導している。社会教育(人権教育)は調査を通じて人権教育の内容や方法を検討するとともに、人権教育についての歴史?現状?課題につ いて追求している。教育方法?内容等を担当する徳岡の現在の研究テーマは、学習指導のための理論構築と、教員をはじめとする専門職養成における教育方法学 の具体的貢献についてである。教育哲学は近代ドイツの教育学的人間形成論について研究しているが、教育の諸現象の本質や原理を考察し、理論と実践を統合することをめざしている。教育史では、近現代日本の教育史を教師や市井の人々の目線から捉え返す、教育の社会史研究を視座としている。歴史を介することで、参加者がより豊かな教育観?教師観を獲得することを目指している。さらに幼児教育学の分野においては、幼児心理学では幼稚園や保育所での実践から学びながら遊びの理論の構築をめざしている。幼児教育学では、保 育思想、保育制度論、保育実践論を関連させながら現代幼児教育研究の基本的課題について論及する。幼児内容学は幼児の音楽的発達についての研究とともに、 授業では発達を促すための遊びと環境設定、教材開発を行っている。
また、社会教育、教育方法学、道徳教育、幼児教育学に関して は、非常勤講師による授業も開講しており、近接分野である実践教育学の授業とも連携している。これらの授業を通じて、学生は幅広く教育学について学ぶこと ができるとともに、学生が主体的に理論的?実証的な研究を行えるように支援している。修士論文執筆にむけては入学の時点で指導教員を決定し、ほぼ2年間に わたり論文作成のための指導を行っている。今日の教育課題を解決するための研究活動をじっくりとすることによって、それぞれの教科の枠や立場にとらわれな い多角的な観点をつかむとともに、教育に関する専門性を高め、それぞれが教育現場ほかにおいて問題解決のために有用な人材となることをめざしている。主な履修科目
●教育哲学特別演習
●学校経営学特論
●教育史特論
●教育社会学特論
●人権教育特論
●幼児教育学特論
●幼児心理学特論
●学校教育実践総論Ⅵ
:教師教育を考える
●教育方法学特別演習
●学校教育実践総論Ⅶ
-人権に基づく性の学習-担当教員の紹介
相澤 伸幸 (教育哲学) ?researchmap ?研究室HP
神代 健彦 (教育史) ?researchmap ?研究室HP
榊原 禎宏 (公教育経営学) ?researchmap ?研究室HP
徳岡 慶一 (教育方法学) ?researchmap ?研究室HP
樋口 とみ子(教育内容学) ?researchmap
高柳 真人 (教師教育) ?researchmap
平井 恭子 (幼児教育内容学)?researchmap
古賀 松香 (幼児教育学) ?researchmap
東村 知子 (幼児教育臨床学)?researchmap
佐川 早季子 (こども学) ?researchmap
※「researchmap」とは、国立研究開発法人科学技術振興機構が提供する、国内の研究者情報をデータベース化した研究者総覧です。
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